「ぶどうの美味しさを100%活かしたワイン造り②」
毎日いい状態のぶどうを少しづつ「収穫・サビ取り」しても、その次の工程までに時間が空いてしまうとあまり意味がなくなってしまうのかなと思いました。
収穫したあとのブドウの房も呼吸はしているそうなので、冷蔵庫で保管していても、糖を消費したり、少しづつ酸化して風味が落ちていってしまうような気もしました。
特に、常温に近い温度で何日も保存していると病気が広がってしまったり、劣化のリスクがかなり大きくなります。
収穫してサビ取りをした次の工程は「除梗破砕(じょこうはさい)」といって「ブドウの粒をつぶしながら梗(ブドウの房の軸)を取り除いていく」のですが、この機械は1度使うと掃除に時間がかかって大変ですし、少量で毎日仕込むのは作業効率的に現実的ではないので、最低でも240Lタンク1本分ぐらい〜なるべくまとめて1度で仕込みたいところです。
それに「収穫・サビ取り・除梗破砕」を同じタイミングで一気にやらないといけないとなると、「作業タイミング」も重なってしまうので負担が重くなって、仕事の質も下がりがちになってしまいます。
個人的に「作業タイミングの分散」というのはとても重要だと思っています。
やっぱり人間なので、いい仕事をするためには根性論だけでは限界があって、無理のない仕組みづくりも必要です。
農家さんが複数の品種を栽培するのも「作業タイミングの分散」が理由の一つと教わりました。
なにか作業タイミングを分散できるいい方法はないかなと探していたところ、「マセラシオン・カルボニック」という方法を教わり興味を持ちました。
(続きはまた来週書きます)
#農業 #日本ワイン