ジベレリン処理(生食用)

⭐︎ジベレリン処理の効果

1、開花を早める。

2、無核化(種をなくす。単為結果の促進)

3、軸を伸ばす。

4、果実の肥大化促進。

 

⭐︎フルメットについて。

・特性としては大きく分けて、「細胞分裂を促進して細胞数を増加させ果実肥大を促進する作用」、「花粉の稔性を高めて受粉しやすくし、着果を促進させる作用」の2つがある。

・デラウェア’については、「ジベレリン処理適期幅拡大」と「花振るい防止」を中心に使用。

参考サイト

・開花とは、「花冠をおしべが突き破る」こと。ジベ処理が早いと子房(めしべの根本)が先に肥大化して花冠を突き破ってしまう。

→子房咲きになりやすい。子房に花びらがついたまま取れない状態。かづき、かづく。灰色かび病の原因、裂果を助長する。

→フルメットを入れることでこれを防ぐ。

 

 

⭐︎品種群によってジベレリンの分量や使い方が異なる。

→品種によって染色体の数が違う。

 

⭐︎サニールージュ

・巨峰系4倍体。中〜大粒。赤色。

・ピオーネ✖️レッドパール(デラの突然変異、大阪狭山の仲村さんが発見)

・巨峰の大きさとデラの美味しさ。

・親がデラ系なので満開14日前にジベ処理。

・大阪の熱帯夜では赤色(アントシアニン)に色づきにくいけど、サニールージュは大阪でも色づく。紅白ぶどうでの売り出しに。山口先生オススメ品種。

・大粒は1反あたり3500房が目安。

 

⭐︎ポンタシードレス(仮名)

・タヌキのように、環境によって色が変わるので。

・3倍体。2倍体と4倍体の掛け合わせ。生殖能力がないので、種ができない。

・ポンタは花ぶるいしやすいのでフルメット入れない?

 

⭐︎デラウェア

・米国系2倍体品種。小粒。

・1反あたり1万房が目安。1房150g。

 

⭐︎シャインマスカット

・欧州系2倍体。大粒。

 

⭐︎安芸クイーン

・1粒40g✖️40粒=560gぐらい。

 

・満開14日前。

・葉っぱの枚数、花穂の形状を見て判断。

・米国系2倍体→3.4.6節目に花穂ができる。

・大粒系→4.5.7節目に花穂ができる。

・葉っぱ9.5枚出てきたタイミングが満開の目安。

・花穂を基準にして数える。

・主穂、副穂。

・ジベレリン処理のタイミング

→角度がだいたい90度。

→支更(しこう)と主穂の角度が90度に近づいてくる。

→蕾同士の感覚が開き出す。

・デラウェアのジベレリンは100ppm。品種によって違う。

→「1Lに100mg溶かしたら100ppm」と覚える。

・容器に3分の2ぐらい入れる。

・新梢1本決めたら、1本全てやる。

→一つずつはやってられない。

→ジベ付けたら、「副穂」を取る(子ほり)

→着房節(ちゃくぼうせつ)までの脇芽を取る。先も摘心。

→枝をいじめる。栄養成長を抑える。

 

*もしジベ処理が早すぎたら、

→満開までが早い、ジベが効く期間が長くなる。

→大きくなりすぎたり、変な形になったり。

→遅れると。タネが入ったり、小さな房になったり。

・ジベは成長ホルモン。

→房が長くなる。タネをなくす。開花を早める。

・ジベ処理をすると、10日後に満開になる。その10日後に2回目のジベ処理。

・ジベは湿度80%以上で花水に染み込んでいく。湿度80%以上が8時間以上必要。乾燥注意。露地は雨でやり直すことも。