「垣根仕立て」と「棚仕立て」のメリット・デメリット

「垣根仕立て」と「棚仕立て」について、いろいろ考えた結果・・・個人的な意見として、大阪では棚仕立ての方がいいと思っています。

垣根仕立てのブドウの房は低い位置にあるので、イノシシなどの動物には格好の餌場になり、実際に昨年の垣根仕立てのブドウは全滅でした。

(垣根仕立てのメリット)

・圃場整備ができていれば、機械を導入しやすい。

・栽培管理を効率化しやすい。

・制作コストが安い

(垣根仕立てのデメリット)

・ブドウの房の位置の低さ。

→地面からの距離が近いと、湿度が高くなりやすいせいか、房に病気が入りやすい気がしています。かがんでの作業も多くなり、足腰への負担大。

・棚に比べると光合成効率が劣る

・房が葉っぱに隠れるので防除しにくい。かといって除葉すると、夏場の高温に悩まされる大阪では、直射日光で高温障害が出る。

・垣根で隠れるので、圃場全体を見渡しにくい。

 

(棚仕立てのメリット)

・光合成効率がいい。

・棚下から散布できるので防除しやすい。房や葉裏にしっかりかかる。

・房が棚の下にあり管理しやすい。葉っぱが日よけの役割をするので高温対策になる。

・かがむ必要がないので腰に優しい。

・視界を遮るものがなく、圃場全体を見渡しやすい。

(棚仕立てのデメリット)

・制作コストが高い。

→大阪では既存の棚がたくさん余ってきているので、それをうまく活用して対策。

・作業を効率化しいくい。

・身長が高いと作業しにくい。

・腕を上げる作業が多く肩周りへの負担が大きい。

→アシストスーツなどを活用して対策。