ブドウの作型について

🌟発芽→4/1~5

・『地温13度キープ』で水が上がり始める。

・『地温15度キープ』で発芽(夜温が大切)

 

🌟G A1回目 *ジベ処理後には湿度80%以上が8時間必要。

・デラ→5/1~6→10日後満開

・ポンタ→5/8~13

・シャイン→5/25~27

*ポンタ、大粒系は満開期にジベ処理1回目。

*デラの満開期とポンタの満開期は大体同じになる。

 

🌟収穫

・デラ→G A1回目の80日後(7/21~26)

・ポンタ→G A1回目の80日後(7/28~8/2)

・シャイン→GA1回目の90日後(8/25~27)

 

🌟発芽時期の調整が作型を決めるポイント。

🌟加温機に使うのは『A重油(80円/Lぐらい)』

 

🌟デラの加温栽培

・超早期加温

→12/10~年末に加温開始。

→10000L/1反ぐらい必要(80万円ぐらい)

→収穫は5月上旬〜中旬(キロ2000円ぐらい)

 

・早期加温

→1月上旬〜中旬に加温開始。

→5000L/1反ぐらい必要(40万円ぐらい)

→収穫は5月下旬〜6月上旬(キロ1500円ぐらい)

 

・普通加温

→1月下旬〜2月上旬に加温開始。

→2000L/1反ぐらい必要(16万円ぐらい)

→収穫は6月中旬(キロ1000円ぐらい)

 

・省加温

→2月中旬に加温開始。

→数百L/1反ぐらい必要

 

・2重無加温、1重無加温

 

🌟自発休眠

・デラ

→7.2度以下の積算時間が最低200時間必要。

→これを突破するのが12/10ごろ。

→ビニール被覆開始。

 

・巨峰系、ポンタ

→7.2度以下の積算時間が最低400時間必要。

→これを突破するのが1月初めごろ。

 

・シャイン

→7.2度以下の積算時間が最低600時間必要。

→これを突破するのが1/20ごろ。

 

🌟ビニール被覆の約3日後に加温機スタート。*ウォーミングアップが必要。

→ハウス内夜温13度に設定(1週間後に地温13度になる)

→ハウス内夜温15度に設定(1週間後に地温15度になる)

*水を上げてから発芽を促す。

*発芽期は保湿が必要。

 

🌟乾燥しすぎると気孔が閉じて、二酸化炭素を吸わなくなる。

→光合成効率の低下。

 

*追記

・1/21加温開始、2/15発芽開始、3/15ジベ処理開始(展葉15枚以上)

→この間30日。なぜ55日から30日に短縮?

→二重無加温は外気温よりも2~3度高い

→加温栽培は夜温が下がらないので、生育が早まる。

→積算温度の差が生育速度を早める。

 

・地下10センチ程度なら、ハウス内の設定温度がすぐに地温に反映する。

→変温管理によって、A重油を節約しながら、地温を一定に保つ。

 

・無加温栽培は8割天候、2割技術。

→しかし、加温栽培なら8割技術、2割天候。

 

・重油の値段高騰により、無加温栽培の増加

→天候に左右されやすくなる。

→作業日が重なり、仕事に追われてしまう。

 

・自動開閉装置をうまく活用することで生育速度を早め、作業時期の分散。

→朝7時ごろハウスの横を開ける。いちいち閉めてられないのでそのまま。積算温度が低い。

→自動なら温度が下がったらすぐに閉めてくれる。

→日中の積算温度を稼げる。

→しかし、自動開閉装置は、まっすぐのところにしか設置できない。

→整備された圃場でないと導入しにくい。少しづつ小分けにして導入。

→自動開閉装置の導入により、5~6割は技術で補うことができる。プラス、開け閉めにかかっていた労力の省力化。

*費用は?

→1反当り、1辺14~5万円かかる。農家の導入が増えているので、効果を実感しているということかな?

 

「通い農業支援システム(自作計測器)」

→温度、湿度、地温、土壌水分。