摘粒(てきりゅう)について

・ぶどうの粒が混み合った部分や生育が悪い小さな果粒(ショットベリー)を間引いて房をつくること。「粒抜き」とも呼ぶ。

・ぶどうの粒の間隔が狭いと、粒が大きくなった時に粒同士がぶつかって、潰れてしまいます。
また、潰れることで病気の原因にもなります。

 

1、空間を確保する。

2、1房あたりの粒数を確保する。(生食用)

3、ショットベリーや内向き果は取る。

(大粒の場合)

・1車が3つで1段✖️4段。

・上から、「4粒、3粒、3粒、5粒」ぐらいが目安。計35~40粒。

・1段目は、斜め上向きを残して、下向きの粒を取る。

・2、3段目は、横向きに出ているのが⭕️。

・大粒は3500房/1反が目安。

 

(中粒の場合)

・中粒は5g✖️100粒=500gが目安。

・ハニーシードレスなど。

 

(小粒の場合)

・1粒づつの摘粒は難しいので、1列切り取る。

・デラウェアなど。

 

 

・「双子の粒」や「内向き果」は押し合って破裂するリスクがあるので取り除く。

→中で傷んでいる実があると気づきにくいし、クレームの原因になる。

・なるべく根本から軸を切り取る。軸が粒に刺さって破れるリスク。

・将来の房の大きさや形を想像しながら、全体的にバランスが取れていればOK。

・1番上の結果枝に近い部分が糖度も高くて美味しい。栄養が届きやすい。先っぽは水っぽくなりがち。

・頂芽優勢。新梢は先端が成長阻害ホルモンを出すが、果実は出さない。果実は根元から熟していく。

・「葉と枝と果実のバランス」を見て整えていくのが腕の見せ所。

・醸造用ブドウでも、摘粒をしっかりしてあげることで、「病気の予防」「味や品質の向上」につながるかもしれない。

・「作業の分散」という観点からも、複数の品種を植えたり、いろいろな作型を使うことは大切。

・下から見て、葉っぱが「適度に・均一に」茂っているのがいい畑。

→下から見てみることは大切。

・柏原の天野ブドウ園。谷川さん→天野ブドウ園での研修後、おじいさんのブドウ園を継いだ。