⭐︎「芽かき」とは
→多く出すぎた新梢を取り除く作業。
→芽かきをすることで、強い芽が出揃ってくる。(切られた部分をリカバリーしようとしてたくさん枝を出す)
*「枝の勢いを揃える」のがブドウ栽培の基本。新梢・結果枝の勢いを揃えることが大切。
*新梢の1つ目の葉は数えずに(1枚目はない時もあるので)、葉の数が3〜4枚の時が芽かきの時期。花穂(かすい)が見えやすく、どの新梢を残すべきかの判断がしやすい。養分転換期ごろ。
*養分転換期とは?
→木の幹に蓄えられた養分を使った成長から、根や葉の光合成による養分を使った成長に切り替わる時期。
⭐︎結果習性とは
→それぞれの果樹が果実を成らせる過程の習性。果樹を扱うときは「結果習性」をしっかり理解することがとても大切。
⭐︎結果母枝(けっかぼし)とは
→今年、結果枝(けっかし)を出す枝。昨年の枝であることが多い。
⭐︎結果枝(けっかし)とは
→結果母枝(けっかぼし)の芽から、今年出てきた新梢(しんしょう)。果実をならせる枝。
⭐︎ブドウの木の剪定(せんてい)には2種類あります。
1、長梢(ちょうしょう)剪定
→結果母枝を長く残して剪定する方法。6〜8節残す。難易度高い。
2、短梢(たんしょう)剪定
→結果母枝を短く残して剪定する方法。2節残して剪定。難易度低め。
⭐︎芽かきの基本
1️⃣「結果枝が何本いるか?(どれくらい収穫したいか?)」を考える。
(例)大粒品種の場合。
→10アール(1反・1000平方メートル)あたり5000本の結果枝が目安。
→収穫時には3500本の結果枝が目安。1本あたり1房ならせる。
→3500房の収穫が目標。
→500〜600g/1房。計約1750キロ。
2️⃣1区画あたりの新梢の数を数える。(1枠何平方メートルか?1枠あたり何本必要か?)
3️⃣どれくらい芽かきするかの目処をつける。
*枝の数・着果量を数える習慣を持つことが大切。
⭐︎芽かきする新梢の判断の基本
*まず優先するべきは「強い枝を残す」こと。
*同じ芽から出ている新梢(副芽、ふくが)は必ずとる。
*誘引のしやすさや芽が出ている方向も考慮する。下から出ている芽はあまりよくない。
*先端から出ている新梢の方が強くなりやすい傾向。(頂芽優勢)
→でも、元の方から出ていても養分や水を横取りして成長追いつくこともある。
*弱い芽は副芽(ふくめ、ふくが)と呼ぶ。勢いの強弱で判断。
→主芽(しゅが)、副芽(ふくが)、脇芽(わきめ)
*芽が欠損しているときは、他の部分に多く新梢を残して補う。
→枝の数、果実の数を優先する。
⭐︎迷ったら取らない!誘引の時にもう一度芽かきするので。
⭐︎不定芽(ふていが)とは?
→結果母枝以外から出ているもの。不定芽は花穂(かすい)を持っていない・樹勢が弱いケースが多い。でもないよりはマシ。場合によっては残すことも。枝の数・果実の数を優先する。