ブドウの年間栽培スケジュール

防除歴

(月) (ブドウの状態) (管理作業) (備考)
1月 休眠中

・剪定

・木の皮剥がし

・畑のメンテナンス

冬場の深耕

→1月は雨が少ないので、土壌流出リスクも少ない。

2月

根の吸水スタート

芽傷入れ

・木の皮剥がし&硫黄合剤散布

・堆肥、ミネバリー、土寄せ

・畑のメンテナンス

・植え付け用穴掘り

 
3月

芽が膨らむ

植え付け苗木移植

・苗木作り

 
4月

発芽

芽かき(1回目)

・害虫が出ていれば防除

・草刈り

・アカガネサルハムシ&毛虫に注意
5月

新梢成長・開花期間

・ゴールデンウィーク前後に防除(1回目)

・ジベレリン処理

誘引・芽かき(2回目)

・花穂&子付け&巻づる落とし

・花冠落とし&傘かけ・袋がけセットで

→「梅雨入り前防除」までに終わらせる

・5月末に「梅雨入り前防除」(2回目)

・草刈り

・アカガネサルハムシ&毛虫に注意

・ゴールデンウィーク明けから末までは開花期間。ボルドー散布は控える。

⭐︎デラウェア摘粒

⭐︎5月末に梅雨入り

 

 

6月 新梢成長・果実肥大

・防除(梅雨の谷間に2〜3回集中して)

・誘引&除葉(過密を防ぎ、日当たり良くする)

・緑枝接ぎ

・草刈り

・梅雨の間は草刈りは少なめで雑草に水分を吸わせる。

 

7月 果実水まわりスタート

・防除(7月中旬、梅雨明けに1回)

・誘引&除葉(過密を防ぎ、日当たり良くする)

・粒に水がまわり始めたら、葉っぱ取ったらダメ!水を吸い上げる力が減って縮果症の原因に。

✖️粒に水がまわり始めたら一気に摘心、脇芽とり。「房は大きく、粒は小さく」ここからは果実肥大しない。摘心が終わったら「袋外し」(収穫1週間前ぐらい)→✖️

・スカシバ、カミキリムシを見つけたら、ほじくってスプレーする。

⭐︎7月中旬に梅雨明け

・梅雨明け前後に水分競合を避けるために草刈り?水分ストレスを与えるために草は伸ばす?

⭐︎2023/7/17ごろ、デラウェア水あがりはじめ。

・晩腐病に注意。

8月 果実成熟(白)

⭐︎草刈り(収穫しやすいように)

⭐︎工房清掃(タンク、チャンバー、除梗破砕機、プレス機)

⭐︎収穫用かご下ろし

・白ブドウ収穫&白ワイン仕込み

・収穫後、来年のためになるべくすぐに防除。

・デラウェア

→8月上旬〜中旬収穫

・ミツオ、ピノノワール

→8月下旬〜9月上旬収穫

9月 果実成熟(赤)

・草刈り(収穫直前に)

・黒ブドウ収穫&赤ワイン仕込み

・収穫後、来年のためになるべくすぐに防除。

・ベリーA

→9月上旬〜中旬収穫

 

10月 落葉

・畑のメンテナンス

・栗拾い

 
11月  

・畑のメンテナンス

・栗拾い

 
12月  

・剪定

・畑のメンテナンス

 

(防除目安)

*ブドウの露地栽培は病気との戦い!

1️⃣萌芽前の硫黄合剤&べフラン(ベンレート)

⚠️べフラン→硫黄合剤の順番で混ぜる

2️⃣ゴールデンウィーク前後→展葉5〜7枚

3️⃣梅雨入り前(ゴールデンウィーク明けからの満開期に注意)

4️⃣梅雨の谷間(ここでべとが入る前に2〜3回集中的に防除)

5️⃣収穫後すぐ

 

(やることリスト)

・山道の草刈り。8月の収穫前に。

 

(2023/7追記)

・フェンス際に枝があると作業しにくい。少し手前までがベター。

・毎日畑を見て回ることが大切。決まった木や枝を毎日確認するようにするといいかもしれない。

・防除したら、翌日必ず確認すること。撒けていないところがあったら、背負で撒きなおす。

周りの畑に病気が入っていようが、大雨が続こうが関係ない。

自分がしっかり防除していれば大丈夫。

 

・「殺虫剤と殺菌剤」について。

→殺菌剤は症状が出ていなくても、感染を予防するために散布するべき。新梢に病気が入っていないからこそ散布しないといけない。病気が入ってダメそうな枝でも、他への感染を防ぐためにもしっかり防除しておく。

→殺虫剤は実際に害虫の被害が出てからで大丈夫。

 

・葉っぱだけじゃなく、木の幹や枝もしっかり観察する。アリがたくさんいたら要注意。害虫にやられて、樹液が出ているのかもしれない。主に、ブドウスカシバ、カイガラムシなど。